Canyon Grail 7 eTapレビュー

購入の経緯

2003年購入のSpecialized Allez A1 Sport (105)、2009年購入のCanyon Ultimate CF (Dura-Ace 7900)以来、しばらくロードバイクを購入しておりませんでした。

しかしこの間に、自転車業界では

  • グラベルロードの流行
  • ワイドリム、ワイドタイヤ化
  • リムブレーキから油圧ディスクブレーキへ
  • シフトの電子化
  • クリンチャータイヤからチューブレスレディタイヤへ
  • ケーブル内装化

などなど、様々なテクノロジーの進化がありまして、そういうのを全然知らないのもどうかなあ、と思っておりました。

コロナ禍での自転車パーツ不足、円安などでどんどん自転車が買いにくくなる中、Canyonのページをぱらぱらとみていましたら、グラベルロードのCanyon Grail 7 eTapが、電子シフトとは思えない値段で売っているではありませんか。カートに入れては出し、入れては出し、を2ヶ月くらい繰り返した後、とうとう5月23日にポチってしまいました。

予定納期は8月だったのですが、7月1日には「シッピングするよ」とメールが来て、7/7に到着。早い!

 

Canyon Grail 7 eTapの主な特徴

  • Canyonは、ドイツの直販専門の自転車メーカーです。
  • Grailシリーズは、主に山道を走る、いわゆるグラベルロードバイクです。
  • 私の購入したグレードのフレーム素材はアルミで、フォークはカーボンです。
  • 標準でチューブレスレディタイヤ&ホイールです。タイヤサイズは700x40Cです。
  • コンポーネントSRAMの電動コンポであるRival eTapです。eTapは無線LAN技術を応用した電動変速機構です。電動アシスト機能ではありません。
  • フロント変速はありませんが、スプロケットが10-44Tというスーパーワイドレンジで、幅広い速度域をカバーします。
  • ブレーキは油圧ディスクブレーキです。
  • 重量はおよそ9.5kg(ペダルなし)。街乗りが主な用途ですので、フラットペダルを装着してあります。
  • 1年から2年待ちが当たり前の昨今のスポーツ自転車界において、奇跡の短納期(3ヶ月以内)でした。UPSのシッピングで、ドイツから3日で到着します(通関含めて1週間程度でヤマト運輸が届けてくれます)
  • 関税は100円、日本国消費税は16,100円でした。VATはかかりません。
  • Canyonの自転車を買う時は、日本時間月曜日AMにWebサイトをチェックすると、予約可能な場合が多いです。

開封の儀

いそいそと箱を空けますと、以前とは違う分厚いマニュアル・サコッシュ・リフレクターなどの入ったボックスと、自転車本体が入っておりました。ハンドルを取り付け、フロントタイヤを取り付け、サドルを差し込んであっという間に完成。トルクレンチにも、以前のものとは違い、各種ビットが付属してきます。便利ねー。

で、今回はここの動画を見て、最初からチューブレス化しようと思っていましたので、シュワルベのDOC BLUEシーラントとパナソニックのバルブを購入しました。ブースターとか石鹸水を使わなくても、普通に空気を入れるだけで全く問題なくビード上がりました。タイヤとリムの相性がいいんですかね?!

ファーストインプレッション

 

 


早速京浜島ホームコースを1時間ほど漕いできましたのでインプレを。

良いところ

  • タイヤが太くて安心。40Cならグレーチングも段差も全く怖くありません。
  • 乗り心地がとてもよい。40Cでチューブレス、というのが功を奏しているのでしょう。サス付きクロスバイクに匹敵する楽さかげん。
  • パンクしなさそう、という安心感は良いですね。
  • 楽なジオメトリ。手放しも楽なので、直進安定性がいいのでしょう。
  • アルミフレームなので気楽
  • 電子シフトは力を使わなくていいね
  • ディスクブレーキ、ガツンとは効かないものの引きが楽なのでロングライドの時はとても助かるでしょう
  • 相対的に安い。SRAM Rival eTap 1xの定価を考えると、コンポ以外の価格は9万円ですね。

悪いところ

  • 40Cはやっぱり重い気がする。気のせいかもしれませんが。
  • リム内径24mmは太すぎるかも。履けるのは、フレームの制限も考慮すると使えるタイヤは32C-42Cくらいです。28Cも使いたいよね。
  • eTapですが、シフトダウン時にフロントのブレーキレバーをぐっとする自分がいます(←シフトダウンしたい)。
    外車でいつまでたってもウインカーとワイパーが逆なのに慣れない、みたいなもんですかね。とっさの時にシフトが遅れてしまいます。
  • フロントシングルなので、ぼーっとしていてシフト下げ遅れた時にインナーに落とすことができない。
  • 12速だと、残り何枚あるのかわからない
  • 消耗品が高すぎ。12Sのフラットトップチェーンは5,000円、10-44Tのカセットスプロケット30,000円(!)※追記:Rivalグレードだと2万円ですね。でも高い
    気軽に交換できませんよ!
  • Ultimate CFと比べると3kgくらい重いので、やっぱりスピードは出ない気がします。

今後の方針

気楽な下駄履きチャリとして、都内出張などに活躍させたいと思います。タイヤはそのうちグラベルキング32Cあたりにしてみたい。